ファンデーション・日焼け止めの表記SPFとPAの意味と紫外線の関係とは？

SPFとPAの数値が高いと「紫外線に強そう！」というイメージはなんとなく持たれているでしょうが、具体的にどう良いのかわからない方も多いかと思います。

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今回は、紫外線とSPF・PAの関係について簡単にご説明します。

そもそも紫外線とは？

下記は、気象庁が計測した２０１５年度の最大UVインデックス年間推移グラフです。

上図グラフをご覧いただくとわかるとおり、５月から８月にかけて特にUV数が高く、夏期の外出は紫外線対策必須と言えます。

そんな紫外線には、大きく分けてA波（UV-A）とB波（UV-B）の2種類存在します。

A波（UV-A）とは

地表に届く全紫外線のうち、約95％を占めています。
UV-A自体の紫外線エネルギーは弱いのですが、照射量が多く肌への浸透力が高いので人体に与える影響は大きいのです。

肌に浴びたUV-Aの約20〜30%が肌の奥の真皮層にまで達すると考えられており、ハリ・弾力を作るコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどを作り出す細胞に影響を与えます。

UV-Aで特にご注意いただきたいのは、先ほどご覧いただいたUVインデックス年間推移グラフを見ると、11〜2月は3〜10月と比べ紫外線量が少ないですが、実はUV-Aは年間して安定的に多く降り注いでいます。

B波（UV-B）とは

全紫外線のうち、約5%を占めています。
UV-BはUV-Aより強いエネルギーを持っていますが、ほとんどのUV-Bは肌の表面で吸収されてしまい、肌の奥の真皮層まで達することはほとんどありません。

しかし、浴びてしまったUV-Bは表皮に影響を与え、細胞を損傷させたり、メラニン色素を沈着させたりします。

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その結果、UV-Aを浴びた肌は弾力を失い、シワやたるみといった肌の老化現象を引き起こし、UV-Bを浴びた肌は、赤く火傷を起こしたり、シミ・ソバカスの原因となります。

SPF・PAとは

PAとは

PAは、プロテクショングレイドオブUVA（Protection Grade of UVA）の略で、UV-A（肌老化）をどれだけ防ぐことができるかを、目安として示している値です。

PAの見方は、プラス（+）が多いほど効果があるとされ、目安として「+」はやや効果あり。「++」は効果あり。「+++」は非常に効果あり。「++++」は極めて高い効果あり。といった指標となります。

SPFとは

SPFは、サンプロテクションファクター（Sun Protection Factor）の略で、UV-B（シミ・ソバカス等）を何時間防ぐことができるかを、目安として示している数値です。

SPFの数値1は、素肌が赤くなるまでの約20分を指しており、およそ何倍までその時間を防ぐことができるか算出できます。

例えば、SPF50のファンデーションや日焼け止めの場合、素肌の状態から赤くなるまでの時間は20分×50＝1,000分となり、約16時間UV-Bを防ぐことができます。

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つまりSPF・PAが高いほど、老け顔の原因となる肌老化・シミ・ソバカスを元から防ぎ、５年後１０年後の肌を守ってくれるのです♪

SPFが高いほど肌に負担を掛ける？

一般的に出回っているSPFは30前後が多いのですが、紫外線対策に優れたモノとしてSPF50も見かけます。

では、SPF30とSPF50で肌に掛かる負担は違うのでしょうか？

実は、SPF50などの数値が高いファンデーションや日焼け止めには、紫外線吸収剤という物質が使われている場合があります。

対して、SPF30などのファンデーションや日焼け止めには、紫外線散乱剤という物質が使われる事が多いです。

紫外線吸収剤とは

その名のとおり紫外線を吸収し化学反応を起こして、熱エネルギーに変えることで放出する物質です。
皮膚の上で化学反応を繰り返すため、肌への負担が大きいです。

また、有機化合物であるため、人によっては刺激を感じることがあります。

紫外線散乱剤とは

紫外線を物理的に跳ね返す物質が、皮膚の上で紫外線を反射し拡散してくれます。
これは、ノンケミカルな日焼け止めとも言われており、有機化合物ではないので、肌に与える刺激が少ないです。

一般的に、日焼けをしっかり防止したい場合は、紫外線吸収剤配合のモノを、肌への負担を軽くしたい場合は紫外線散乱剤配合のモノを使用して用途ごとに使い分けるのが良いですが、時に紫外線吸収剤・紫外線散乱剤の両方を組み合わせている商品なども販売されています。

また、肌への刺激が強いといわれる紫外線吸収剤でもまったく問題ない人もいれば、肌にやさしいといわれる紫外線散乱剤で肌荒れを起こす人もいます。

最近では、紫外線吸収剤をシリコンやカプセルなどでコーティングし、肌への刺激を抑える技術なども開発されており、紫外線吸収剤だから刺激が強いとは一概に言えなくなってきています。

bibiのまとめ

肌老化・シミ・ソバカスなどを防ぐには紫外線対策はとても重要ですが、SPFの元となる何という成分で紫外線を防いでいるのか、よく確認したうえで、使用シーンや場所、そして使いやすさや使い心地を考慮しつつ、自分の肌に合ったものを選ぶことが大切です！

ちなみに、わたしが紫外線対策として特におすすめするファンデーションは「ノンケミBB」、フェイスパウダーは「ミネラルサンスクリーン」です♪
どちらもノンケミカルでSPF50・PA+++以上と、頼れるコスメです♡

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店頭で探されるときに吸収剤不使用または、ノンケミカルという表示を確認されると良いです♪

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